ラッシュ構成とはなんだ!?
ラッシュ構成は、オーバーウォッチ2(OW2)で使用される戦術の一つで、チーム全体が一丸となって素早く敵陣に突入し、近接戦闘で相手を圧倒するプレイスタイルを指します。この構成は、主にラインハルトやルシオといったヒーローを中心に編成され、スピードと連携力が重要な鍵を握ります。
他の戦術である「ダイブ構成」や「ポーク構成」と比較すると、ラッシュ構成は以下のような特徴を持っています:
- ダイブ構成:高機動力のヒーローで敵のバックライン(後衛)を狙う戦術。
- 特徴: 機動性が高く、柔軟な動きが可能。
- 違い: ラッシュ構成は敵陣全体を制圧するのに対し、ダイブは特定のターゲットをフォーカス。
- ポーク構成:遠距離から持続的に攻撃し、敵を削っていく戦術。
- 特徴: 安全な距離からダメージを与える。
- 違い: ラッシュ構成は短時間で結果を出すために接近戦を重視。
ラッシュ構成の魅力は、その瞬間的な爆発力と敵を一気に制圧するスピード感にあります。しかし、全員の動きが揃わないと失敗するリスクも高いため、連携力が求められます。
ラッシュ構成に適したヒーロー
ラッシュ構成を効果的に運用するためには、特定の役割に適したヒーローを選ぶことが重要です。それぞれのポジションにおけるおすすめヒーローと、その役割を以下に解説します。
タンク
- ラインハルト
ラッシュ構成の象徴とも言えるヒーローで、大型のバリアを活用してチームを守りつつ前線を押し上げます。近接武器の「ロケットハンマー」で接近戦に強く、アルティメット「アースシャター」は広範囲の敵を無力化できます。 - ジャンカー・クイーン
高い攻撃力と耐久性を持つヒーローで、自己回復能力に優れています。特に「コマンド・シャウト」による移動速度と体力アップの効果は、ラッシュ構成のスピード感をさらに強化します。
ダメージ(DPS)
- リーパー
近距離での火力が非常に高く、耐久力を補助する自己回復能力を持っています。「シャドウ・ステップ」や「レイスフォーム」による柔軟な移動手段もあり、敵陣での生存率が高い点が特徴です。 - メイ
メイはサブタンクのような役割を果たしつつ、敵を妨害する能力に優れています。「アイスウォール」は敵の進路を分断したり、味方の保護にも使えます。冷凍ブラスターのスロウ効果も近接戦闘で非常に有用です。 - キャスディ(旧マクリー)
中距離戦闘におけるサポート役として優秀です。「コンバットロール」での柔軟な移動が可能で、フラッシュバンの削除後に新たに実装された「マグネットグレネード」も近接戦闘で効果的です。
サポート
- ルシオ
ラッシュ構成の要となるヒーローです。「スピードブースト」により全チームの移動速度を上げ、敵に対して圧力をかけるための突入を容易にします。また、アルティメット「サウンドバリア」は、敵アルティメットへの対策として非常に強力です。 - モイラ
高いヒーリング能力と持続的なダメージを与えるスキルを兼ね備えています。自己回復が可能なため、生存率が高く、敵陣の混乱を引き起こすことができます。 - ブリギッテ
比較的高い耐久力と範囲ヒールが特徴。タンクが落ちたタイミングで疑似的にタンクの代わりをすることができるウルトやノックバック性能のあるアビリティなどラッシュ構成にもっていこな性能。
構成例
- タンク: ラインハルト
- ダメージ: リーパー、メイ
- サポート: ルシオ、モイラ
これらのヒーローを使用することで、ラッシュ構成のスピード感と攻撃力を最大限に活かすことができます!
ラッシュ構成のつえー使い方
ラッシュ構成を効果的に機能させるためには、ヒーロー間の連携と迅速な行動が不可欠です。以下に、ラッシュ構成の具体的な運用方法を解説します。
① 突入のタイミングを見極める
ラッシュ構成では、突入のタイミングが戦術の成否を左右します。特に重要なのが、ルシオの「スピードブースト」を活用して敵に奇襲をかける場面です。もうこれにゃんこ大戦争です笑
- タイミングのポイント
- 敵が分散している状況や、シールドのクールダウンが切れている瞬間を狙う。
- 敵の後衛に圧力をかけることで、混乱を誘発する。
- アルティメットが溜まっているタイミングを優先して突入を仕掛ける。
② タンクを中心に前線を維持する!
タンクであるラインハルトやジャンカー・クイーンが、敵の攻撃を引き受けながら前線を維持します。ラインハルトの場合、「バリア・フィールド」を活用して味方を守りつつ、攻撃の隙を伺います。
- 戦術の流れ
- ラインハルトのシールドで味方を守りながら接近。
- 接近したタイミングで「ファイア・ストライク」などの攻撃を織り交ぜる。
- 敵タンクに圧力をかけ、後衛を孤立させる。
ジャンカー・クイーンを使用する場合、「ジャガーノート」と「アドレナリンラッシュ」を組み合わせて攻撃的な前線構築が可能です。
③ ダメージロールのフォーカス
リーパーやメイは、敵を速やかに仕留めるための高火力役として機能します。フォーカスすべきターゲットを統一し、確実に数的有利を作ることが求められます。
- リーパーの場合
敵タンクや後衛を狙い、短時間でキルを取る。特に、アルティメット「デス・ブロッサム」は集団戦の切り札として使用します。 - メイの場合
「フリーズ効果」で敵を足止めし、移動を制限。アルティメット「ブリザード」で広範囲に敵を無力化するのも効果的です。

④ サポートの役割
サポートは、チーム全体の生存率を高めると同時に、攻撃の後押しをします。
- ルシオのスピードブーストを活用して、敵陣への素早い突入を可能にする。
- モイラのヒーリングオーブで、ラッシュ中の体力回復をサポートし、敵の火力をしのぐ。
⑤ フォーカス・ファイアで速やかに敵を削る
ラッシュ構成では、1人の敵にフォーカスすることで短時間で数的有利を作ることが最重要です。チーム全体で「この敵を攻撃する」と声を合わせ、効率的に敵を倒します。
ラッシュ構成は、突入から制圧までのスピードが命です。戦術を正確に実行するためには、チームメンバー全員の意思疎通が不可欠です。
ラッシュ構成に対する対策
ラッシュ構成は強力な戦術ですが、弱点を突くことで対応が可能です。敵がラッシュ構成を採用している場合の対策方法を解説します。
① ポーク構成による遠距離攻撃
ラッシュ構成は近接戦闘で強力ですが、遠距離攻撃に対して脆弱です。そのため、ポーク構成で距離を保ちながら攻撃を行う戦術が有効です。
- 効果的なヒーロー

- 具体的な戦術
- ラインハルトのシールドを削ることに集中する。
- 敵が突入する前に十分なダメージを与え、突入後の効果を半減させる。
② 高機動力ヒーローを使った撹乱
ラッシュ構成はチーム全体の連携が鍵となるため、高機動力ヒーローで後衛やサポートを狙い、崩壊を狙うのが有効です。
- おすすめヒーロー
- 戦術ポイント
- 後衛を優先して攻撃し、敵のヒーラー不足を誘発する。
- ラッシュ構成の勢いを削ぐため、タイミングを分断する。
③ メイのアイスウォールによる進行妨害
メイの「アイスウォール」は、ラッシュ構成の動きを妨害する最適なスキルの一つです。敵の進行ルートを封じることで、突入のタイミングを分断できます。
- 具体的な使い方
- 突入のタイミングに合わせて「アイスウォール」を使用し、敵チームを分断。
- ラインハルトやジャンカー・クイーンを孤立させ、集中攻撃で撃破する。
④ 遠距離攻撃に特化したアルティメットの使用
ラッシュ構成に対しては、遠距離で広範囲をカバーするアルティメットが有効です。
- 効果的なアルティメット例
- ファラの「正義の雨」: 高所から敵を殲滅。
- ソジョーンの「オーバークロック」: チャージショットで複数の敵を一掃。
- ハンゾーの「龍撃波」: 敵が密集している場面で大きなダメージを与える。
⑤ マップ構造を活用した守備戦術
狭いマップではラッシュ構成が有利になるため、広いマップや高低差のある地形を利用して戦うことが重要です。
- 戦術例
- 高所を確保し、敵の進行を牽制。
- ラッシュ構成が活きにくい開けたエリアに誘導し、距離を保ちながら戦う。
ラッシュ構成への対策は、敵のスピードに巻き込まれないことが鍵です。適切な距離を保ち、構成の弱点を突くことで、ラッシュ構成の強みを無効化できます。
ラッシュ構成のメリットとデメリット
ラッシュ構成は特定の状況で非常に効果的ですが、その反面、弱点も持っています。ここではラッシュ構成のメリットとデメリットを詳しく解説します。
ラッシュ構成のメリット
① 高い瞬間火力と素早い制圧力
ラッシュ構成は、全員が一斉に突入し、短時間で敵を圧倒することを目的としています。そのため、目標地点の確保や、敵の後衛の排除に非常に効果的です。
- 例: ルシオのスピードブーストで一気に突入し、リーパーの「ヘルファイア・ショットガン」で敵タンクを溶かす。
② 連携力を活かした戦術的優位
全員の動きを揃えることが前提のため、チームプレイが活かせます。個々のヒーローのスキルを組み合わせることで、敵に対して圧倒的な力を発揮します。
- 例: ラインハルトの「アースシャター」で敵をスタンさせた後、メイの「ブリザード」でさらに制圧。
③ 狭いマップや目標型モードでの優位性
ラッシュ構成は、狭いエリアや特定のルートが限定されるマップで特に効果を発揮します。例えば「キングス・ロウ」や「ニュークイーンストリート」など、目標地点が限定される場合に最適です。
ラッシュ構成のデメリット
① 遠距離攻撃に対する弱さ
ポーク構成や高所からの攻撃に弱いのがラッシュ構成の大きな弱点です。敵に距離を保たれると、攻撃の手段が限られてしまいます。
- 例: ソジョーンやハンゾーがいる敵チームに対して突入する際、ラインハルトのバリアがすぐに破壊される。
② 高い連携力が求められる
全員の動きが揃わないと、個別に撃破されて構成が崩壊します。特に、ルシオの「スピードブースト」を適切なタイミングで使えない場合、失敗するリスクが高まります。
- 例: チームが分断され、タンクが孤立して倒される。
③ アルティメット依存の高さ
ラッシュ構成はアルティメットの使用タイミングが非常に重要です。相手チームにカウンターアルティメットを使われると、一気に崩壊する危険性があります。
- 例: ラッシュ構成で突入した瞬間に、ゼニヤッタの「トランセンデンス」で無効化される。
④ 状況次第で弱体化
広いマップや遮蔽物の少ないエリアでは、敵の射撃にさらされやすく、不利になることが多いです。特に、移動中に攻撃を受けやすいため、被害が拡大します。
ラッシュ構成を成功させるためには、メリットを最大限に活かしつつ、デメリットを補う立ち回りが重要です。これを理解しておくことで、戦術の強みを引き出すことができます。
ラッシュ構成の最新メタとプロシーンでの活用例
ラッシュ構成は、プロシーンでも戦術として採用されることが多く、特定の状況で非常に効果的です。ここでは、最新のメタ環境におけるラッシュ構成の位置づけと、プロチームの活用例について解説します。
ラッシュ構成の最新メタにおける位置づけ
現在のメタでは、ヒーローバランスの調整や新ヒーローの登場によって、ラッシュ構成が再び注目されています。特に、ラインハルトやジャンカー・クイーンの強化が影響を与えています。
- ラインハルトの強化
- バリアの耐久値増加や「アースシャター」のスタン時間の調整により、ラッシュ構成での採用率が上昇。
- 狭いマップでのピック率が高く、突入時の安定感が向上。
- ジャンカー・クイーンの活躍
- チーム全体の体力を増強する「コマンド・シャウト」が、突入時の生存率を大幅に向上。
- アルティメット「ランページ」は、敵に反ヒーリング効果を与え、持久戦を優位に進めることが可能。
- メイとリーパーの重要性
- メイの「アイスウォール」は、敵を分断するための優秀なツール。
- リーパーはタンクキラーとして、敵ラインを崩す役割を担う。
プロシーンでの採用例
1. オーバーウォッチリーグ(OWL)での採用
OWLでは、ラッシュ構成が特定のマップや状況で頻繁に使用されています。特に、「キングス・ロウ」や「リドー」が代表的なマップとして挙げられます。
- 戦術の例
- ルシオのスピードブーストで一気に突入し、リーパーが敵タンクを集中攻撃。
- ラインハルトの「アースシャター」を起点に、敵を無力化して迅速に制圧。
2. アジア圏プロチームの戦術
アジア圏のプロチームでは、ラッシュ構成を応用して独自のアプローチを取るケースが見られます。
- 中国チームの例
- ジャンカー・クイーンを中心に、リーパーとメイを組み合わせた構成が人気。
- 短期間で高火力を発揮することで、敵の崩壊を狙う。
- 韓国チームの例
- フォーカスのあわせを徹底する戦術で、ラッシュ構成の精度を高めている。
- サポートロールにブリギッテを採用し、前線での耐久力を補強。
3. 最新大会での成功事例
最近行われた国際大会では、ラッシュ構成を使用して逆転勝利を収めたチームも存在します。
- 具体的なシーン
- 第3ラウンドの制圧戦で、狭いエリアを活かし、ラインハルトとリーパーが圧倒的なプレッシャーをかける戦術で勝利。
ラッシュ構成の未来
ヒーローバランスの変更やメタ環境の変化により、ラッシュ構成は今後も進化していく可能性があります。プロシーンでの戦術的な革新やプレイヤーコミュニティからの新しいアイデアが、さらにこの戦術を発展させるでしょう。
まぁ巷では極めればラッシュ構成が最強って言う人もいるくらいなんでフルパ組めるんなら練習もありかな?と思います笑